アメリカ編〜第1日目

真っ暗な機内で目が覚めた。日本時間は0時頃。

これは寝る前の写真だが、大圏航法がよく分かるとともに太平洋を越えてなお道半ばにも達していないというのがアメリカ大陸の大きさを示していると思う。

機内食が配られている。これはアメリカ時間での朝ごはんということになるのだろう。特に選択肢はなくて、全員このハンバーガーのセットのようだった。

手早く食べて、インターステラーの続きを見る。相変わらず何言ってるのか半分くらい分からない(どころか、後からWikipediaを見たら1/4くらいしか理解してなかった)。それでも、子供たちを残して宇宙に旅立つ父、それを許せない娘…なんかアレだな?他人事とは思えなくなってきたな?あとアン・ハサウェイが可愛かった。

さて、見終わってまだあと2時間くらいある。グリッドマンユニバースを見ればちょうどいい気もするが、隣の女性の視線が気になるのとあと1回機内食があるはず…まぁいいか。途中で終わるつもりで見始める。何を隠そうSSSSグリッドマンスパロボでしか知らない(30)。あとむしろ昔のグリッドマンは少し観たことがある。あー、この人が夢芽さんね。フィギュアが出ない人ね。しかし戦闘シーンになると画面がビカビカ光って隣に迷惑っぽい(機内はまだ暗くしてある)ので1時間ほどで中断。少し手持ち無沙汰にしていると最後の機内食が来た。

豆腐がどうのとか選択肢があったようだがオムレツ。食べてしばらくすると、経由地のヒューストン(IAH)へのアプローチに入った。正式にはジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港だそうである。97年の命名で当然父の方。

乗り継ぎは1時間半ほどしかないのだが、入国審査がまぁ並ぶ並ぶ。審査を通ったら既に50分ほどが経過している。急いで荷物を取り、早足で乗り継ぎのチェックインカウンターへ。あと離陸まで20分ほどだけどこの預けた荷物積んでくれるのかな、すごいオペレーションだななどと感心してふと新しく出てきた搭乗券を見ると、あれ?2時間以上後の便になってる。いつの間にか間に合わないので次の便に回されてたのだ。まだ便がある時間でよかった。なんせそのあとは再度の保安検査に並んで、さらにターミナル間をモノレールで移動しなければならなかったので、どだい無理な乗り継ぎではあった。

時間があるので食事をすることにする。初めてのアメリカでの食事だ。どうせなら少し美味しいものを食べたい…とレストランに入ったのだが、噂通り高い。ハンバーガー22ドル、水が8ドル、それに税とチップが付いて40ドルといえことは…6000円!

いやいやいや。空港だからってそんな。完全にテンションが下がったまま、ヒューストンからサンアントニオへの便に乗り込んだ。今度は737。外は暗くなりつつある。今度は隣が空いた窓際の席だが、わずか1時間のフライトだ。

土曜の夜、閑散としたサンアントニオ空港に着いた。サンアントニオテキサス州の主要都市の一つであり、アラモ砦で有名だ。ラックランド空軍基地などからなるJBSA(サンアントニオ統合基地)が所在するため、空港にも軍事色が強い。

事前予約していたレンタカーを借りる。カウンターでは車種は決まらず、駐車場で「カムリかマリブか●●かどれがいい?」(また聞き取れてない)と言われ、なんとなくマリブにすると答えると「キーは車の中にあるから」と去っていかれそうになったので、急いで聞いた。「で、マリブってどれ?」

これ。チェ…シボレーのセダンである。まず右座席に乗り込もうとする。あー、いやいや。違う違う。ウインカーを出そうとしてワイパーが動く。違いますね。っていうかなんでこれも逆なんだよ。若干パニックになるだろ。

アメリカで運転するのは約2年ぶり。しかも夜である。逆走するのだけは怖いと思いながら予約していたホテルに向かう。なんとかなった。制限速度すら分かってないけど。

ホテルは事前に安めのところを取っていた。まぁ相場よりだいぶ安いなとは思ったが、ブッキング.comに載ってる写真は小綺麗に見えたし…ところがぎっちょん。夜9時過ぎているからといってフロントがSECURITYの蛍光ベスト着たあんちゃんで、駐車場で座り込んでポップコーン食べてる客がいる時点で察した。こらあかんわ。

ハァー 冷蔵庫もネェ!ケトルもネェ!

ゴキブリ洗面所でぐーるぐる

犬がいて!吠えていて!道路も線路も丸聞こえ!

オラこんなホテル嫌だ!

とりあえず不貞寝した。