アメリカ編〜第0日目

前回まで育休日記だったこのブログだが、今日から突然米国長期出張の記録にさせてもらう。

前回まで「いいパパ」気取りだったが、今回は残念ながら単身渡米である。5か月。既にハイハイからつかまり立ちに移行してる次男、自己主張の激しい長男を日本の妻に預けての出張。何も言い訳できない。ただ妻の心が穏やかで子供たちがすくすく育ってくれることを願い、せめてビデオ通話をできるだけすることくらい。

さて、計画性のなさ、先延ばし癖には定評のある私なので、やはりというか前日はバッタバタであった。妻子を残す京都を始発の新幹線で発ち、まず自宅で保険料控除証明の葉書をつかんで職場へ。年末調整を急いで打ち込み、職場の同僚とのランチに誘ってもらえたのでありがたく参加し(全部載せカレーでコロッケと唐揚げと挽肉と目玉焼きを食べた)、市役所で住民票を抜き、自宅から荷物を発送し、携帯キャリアを格安SIMに変え、そして荷物を詰め込む。さらに放置していた医療費控除を4年分やる。寝ついたのは夜中3時半。

7時起床。さて、給湯器の水抜きをしないと…あれ?うちの給湯器ってそもそもどこにあるんだ。窓の外の小さいベランダに取り付けられていた。水抜き栓は…などとしているうちに10時。昨日の医療費控除を投函して、駅前のクリーニング屋で服を受け取り、電車で日暮里に向かう。日暮里からは京成スカイライナーだ。乗り換え時間わずか7分のためキャリーケースを掴んで階段を歩く。お、重い…。なんとか乗り換えに間に合う。のだが、乗車の列が全然進まない。乗った乗客がまず荷物スペースにでかい荷物を収納しているため、全然乗車が進まないんである。もちろん最後に乗った私に荷物スペースは残っておらず、キャリーケースを自分の席に置く羽目になった。隣が空いていたのは幸いである。車中で昼飯を食べる。家から持ってきたベースブレッドである。実は解約を忘れていたせいで大量に余してしまい、ボストンバッグに10個以上入ってる。カビが生えてこないことを祈る。

第一ターミナル着。米国向けの手土産をいくつかと、常備薬としてPLを買い、ユナイテッド航空のカウンターへ。何も考えずに詰め込んだめちゃ重のキャリーケースだが、天才なので23kgまでの制限のところ22kgだった。

保安検査場を通り、ゲートのあたりで家族と最後のビデオ通話をする。長男は「お父さんと会えなくなるのは嫌」みたいなことを言っていたが、今のところ特に平気そうだ。安心したような、少し寂しいような。

機材はB777(上の写真は間違って隣のゲートで待っていた時のもの)。座席に進んでみると、白人女性が座ってるではないか。最初の試練だ。えーと…「すみません、あなたの座席は何番ですか?」と自分の搭乗券を見せる。「ハァ?」みたいな反応だったが、搭乗券と頭上の表示を見比べて隣の席にずれた。さっそく機内モニターがスペイン語になっとるやんけ。全然分からん。えーと…これか。

離陸する。外は全然見えない。映画で「オッペンハイマー」でもあればと思ったがないようだ。そのわりに「グリッドマンユニバース」はある。うーん…

機内食が出てくる。今日の夕食だ。真ん中の島のいちばん左の席なのだが、右から「Chicken or...」と聞かれて聞き取れない。こういう時に「Chicken」と答えてしまうのが自分である。

まさかの味噌味だった。白いのは大福。

さて、食べ終わって映画でも選ぼう。ほう、「インターステラー」がある。英語のみ、字幕もなし?上等じゃないか、腕試しだ。と思って観始めるが全然歯が立たない。眠くなってくる。起きてから続きを見ることにして画面を消すと、最初俺の席に座っていた女性が「あなたが寝る前にトイレに行きたいんだけど」とのこと。こういう時に無言ではないのがアメリカ人らしいなと思う。

さて、計画性のなさ故の寝不足から夜8時でもよく寝られそうだ。まぁもともとどこでも寝られるのが特技ではあるんだけど。女性がトイレから戻って程なく、意識を失った。