アメリカ編~第58日目(後)

ノーフォークの緯度は北緯36度50分ほどであり、北関東と同じくらい。夕方4時頃から暗くなり始める。

戦艦ウィスコンシンは、Nauticasという海事博物館の一部という形になっている。で、Nauticas全体として12月のホリデーシーズンは夜間の特別公開ということになっているようだ。そういえばヒューストンもそんな予告があったような気がするので、アメリカ全体での流行りかもしれない。

ふーん、と思って周辺をぶらついていると、スタッフに声を掛けられる。アメリカ人の前でぶらつくとすぐ「May I help you?」と言われる。「ちょっと散歩中なんですけど。チケットってあの小屋で買えるんですか?」と聞くと買えないという(オンラインのみ?売り切れ?)。しかし自分は無料で2組まで入れてあげられるからどうぞと中に連れ込まれる。いいのか、こんな怪しい東洋人のおっさん1人でそれを使って?いや、ありがとうございます。

Nauticasの建物。

鉄道模型コーナー。Oゲージくらい?の大きいやつ。

これから実物を見るというのになんだが。実はアイオワ級は好きな艦だ。高速を発揮するための細長い艦容が美しい。

へぇー、朝鮮戦争で陸上から撃ち返されて被弾してるのね。唯一の直撃による被害ですって。

さあ乗るわよ。一気に暗くなって電飾の色が目立つようになっている。左にあるのが1番砲塔。右の艦首部アンテナはアイオワ級の特徴だけど、ツリーになってめっちゃ目立つわね。

すげー色になってんな。日本人はこれを三笠でやる勇気はあるか?!

さすがに夜間なので上甲板以外の立ち入りはちょっと制約がある。写真は士官食堂で、サンタさんと記念撮影(アメリカだとどこでもある)のほか、予約すればここで食事できたみたい。

後部甲板のヘリ発着部分は海自DDHのような滑り止め塗装がされている。ごらんのとおりタイダウンホールもある。このあたりは1980年代の再就役時の改装部分だ。

艦尾側から3番砲塔と艦橋構造物を見る。

シンプルな航海艦橋。

旧世代の遺物と化した巨大兵器が平和そうな飾りつけをされて多くの人がそれを楽しんでいる様子、という無邪気さは、やはりアメリカならではなのかな。

クリスマスイブの市内。食事はどこかレストランで取ろう。

せっかく港町に来たのでシーフードで。

牡蠣とサーモン。クリスマスには鮭を食え!という、戦隊もの発祥のミームがある(詳しくない)のでつい頼んでしまった。おいしい。いいクリスマスイブだった。