アメリカ編~第32日目

11月28日(火)。

仕事しただけ。

今回のチームのアメリカ人の同僚は本当にトランプが嫌いなようだ。この日はカーター元大統領夫人ロザリン・カーターの葬儀の中継をYouTubeで見ていたのだが、参列したメラニア・トランプ元大統領夫人が灰色のコートを着たままなのをとがめる。「メラニア、灰色のコート着たままじゃん」「あれ失礼じゃないんですか?」「彼女はずっと失礼だよ(has been inpolite)」「旦那が裁判の弁護費用がかさんでるから新しいドレスが買えなかったんじゃないの」と言いたい放題。

ニュースのテロップでロザリン・カーターが「”served” as First Lady」と表現されているのも特徴的だ。アメリカの大統領夫人は大統領に負けず劣らず特有の役割を持っている。たとえば日本で元首相夫人が亡くなっても「首相夫人を務めた」とは書かれないだろうし、「首相を支えた」というのもちょっと違う。確かに性差別的というか、配偶者を付属物にしているかのようでもあるが、ファーストレディにはファーストレディの役割があるのだ。日本だと小泉純一郎が独身だったりしたが、アメリカでは独身だとまず大統領にはなれなさそうだ。

Serveといえば、前日に英会話の補講をやってもらったとき、「日本では予備自衛官に多くを期待できない、彼らが長い日数職場を離れることを会社は許容しないだろうから」と言ったら驚かれた。「アメリカでは、Serviceが優先なのは当たり前」と。有事になれば話は違うだろうが、おそらく大多数の日本人が中東に派遣されている護衛艦のことなど忘れている中、平時の訓練や海外展開のために1か月仕事を休みます、は難しいだろう。その護衛艦に向けてミサイルが発射された、というニュースを見て、この件はどれくらい日本で騒ぎになっているのだろうと思った。

おまけ。肉のない昼食。