アメリカ編~第29日目(前)

11月25日(土)。

研修ツアーでコーパスクリスティへ。

ja.wikipedia.org

ラテン語で「キリストの体」というすごい名前だ。サンアントニオから2時間ほどかけて南下し、メキシコ湾に面する街である。製油と海軍航空基地が主要産業だ。

ずーっと先まで煙突が並んでいる。すごい規模のコンビナートだ。油田から精製所までそろってるんだからガソリンも安いわな。

今回の研修のメインはこちら。USSレキシントン(CV/CVA/CVS/AVT-16)である。

ja.wikipedia.org

かいつまんで説明すると、第2次世界大戦で活躍したエセックス級空母の1隻で、日本軍に沈められた空母の名を引き継いだ。改修を重ねながら冷戦期を通じて使われ続け、1991年に実に48年に及ぶ運用を経て退役し、ここコーパスクリスティで博物館になっている。

入り口にはブルーエンジェルスのA-4。

これ水線下どうなってるんだろうか。座礁させてる?

入り口は舷側エレベータの開口部。

艦橋右の旭日旗は日本の特攻機が激突した部分。本艦の生涯における最大の損害で、死者49名、負傷者132名と記録されている。

どうしても海自DDHと比べてしまうのだが、格納庫の天井は低い。2甲板分というところだろうか。甲板の数え方は格納庫甲板が第1甲板となっていて、そうか開放式格納庫だもんなと思う(もっともWikipediaには飛行甲板が第1甲板と書いてあるが…)。防火シャッターで仕切れるのは今に続く火災対策だ。

分かりにくいが、Operation AnvilというPB4Yを無人操縦機にしようという試み。中に人が乗って水平飛行で安定させてからコントロールを僚機に渡し、搭乗者は脱出するらしい。そこまでするか。一方日本は…この話は先週もしましたね。

特に関係ないがボースンチェア。

ど派手な塗装のF4ファントム。

まあようけやってくれはりましたなあ。

5インチ両用砲。うーん、邪魔。実際にはWW2後には撤去されていたようだ。

ブルーエンジェルス仕様のF-18。それっぽいが当然F-18は運用できない。

艦首部、射出時のワイヤーを回収するためのブライドル・レトリーバー。本艦は片舷のみ。

個人的に見るのは2回目、F-14トムキャット。なんと「トップガン」の撮影で使用された機体だそうだ(管制塔のギリギリを飛ぶシーン)。

今やCAPTですよ。グース…うぅ…

T-28トロージャン。

A-4スカイホーク。個人的に好き。スタイリッシュだと思う。

A-7Eコルセア2はお色直し中。地肌はこれはこれでレア。

3機目のA-4。おそらくアグレッサー塗装?

AH-1Sコブラ。何度見ても細いわね…

F2Hバンシー。近くで見るとなるほどジェット黎明期っぽいなという印象。これは実際にレキシントンで運用されている。

F9Fクーガー。バンシーより少し洗練されたがインテークとか基本レイアウトはよく似てるわね。

T-2バックアイ練習機。オレンジ色と丸っこいフォルム、それに大きいキャノピーがウルトラマンの防衛隊の戦闘機っぽい。本機種もレキシントンで運用されたが、1980年代に着艦事故を起こし数名の死者を出している。文官の女性も含まれ、初の空母艦上での女性の殉職者だという。

A-6イントルーダー。前から見た時のオワタ/(^o^)\感。

KA-3Bスカイウォーリアー。もともと空母から運用する核攻撃機だが、その大きな機体を活かして空中給油機に改修され、A3Dから続くシリーズで艦上機として約35年にわたって運用された。説明板には「史上最長」と書かれていたが今ではF/A-18の方が長くなっちゃったな。それはともかく、全幅こそE-2に及ばないものの全長で上回り、通常運用されていた中では最大の艦上機なんじゃないかしら。

めちゃくちゃシンプルなLSO(着艦指示士官)。これで1991年まで使ってたんだろうか?

最後にT-34Cターボメンター。

次回へ続く。