アメリカ編~第51日目

12月17日(日)

いよいよテキサスで過ごす最後の日曜日になってしまった。

ずっと暖めていた計画を実行に移すことにする。

起床。しっかり食事をとり、ミネラルウォーターと念のためパンを持って車に乗る。ナビをセット。

305マイル、4時間23分の一人旅だ。

そう、以前書いたSpaceXの打ち上げ基地、Starbaseである。ごらんのとおりテキサスの南の端、メキシコとの国境沿いだ。

ikujyoujieitai.hatenablog.jp

ナビが「120マイル道なりです」みたいなことを言うとちょっと気が重くなるが、Audibleで「検証 ナチスは『良いこと』もしたのか?」を聞きながら、照り付けるテキサスの太陽の光の中をひたすら走り抜ける。思ったより交通量は多い。コーパスクリスティへの道中、そしてコーパスクリスティを過ぎてからは本当に景色が変わらなくてびっくりする。

巨大な農地、牧場、荒れ地、風車、風車…

途中で給油。併設されているArby'sというところでハンバーガーを食べる。バーキンマクドにはないプラスチックのトレーがありがたい。

コーパスクリスティを過ぎてすばらくすると単線の線路と並走するのだが、往復4時間くらい並走しててマジで一切列車を見なかった。貨物のはずだが定期運航されてないんだろうか。

ブラウンスビルの町まで来たらあともう少し。いかにもアメリカの田舎町、という感じで道が細くなり行き交う車も年季が入っている。

いよいよ人気が無くなってきて、工事用のトラックが目立つようになってきた。道路の舗装はいよいよ悪くなり、ハンドルを持っていかれたりする。ときどき撥ねられた動物の死骸が落ちている。

見えた!干潟の中に聳え立つ幾何学的な建造物。左の施設は組み立て場で、右奥に見えているのが発射場だ。

発射場はそっけない。支持塔と巨大なクレーンが目立つ。

それにしたって、まあこのすごい形のロケットよ。

発射場のすぐ先は海浜公園になっていて行き止まり。

ふと思い立って、干潟の水を舐めてみる。…うん、しょっぱくないね。

工事用車両が出入りしている入り口もたくさんあり、正直ちょっと無防備にも見えるのだがさすがに入っていく勇気はない。正門らしき場所(最後の写真)にはセキュリティのおじさんが立っている。

国境だけあって、帰りは2回CBP(税関・国境警備)の検問があった。パスポートと職場のIDで通してもらう。10時半にホテルを出て、帰ってきたのは20時半!10時間の一人旅でございました。これでテキサスに思い残すことはない!